平成十年の俳句
木陰にて煙草一服金木犀
直ぐなるやたばこの煙秋の朝
★ 日曜の冬の陽射やケトル沸く
蛍舞ふ君と一緒に闇の中
一筋の飛行機雲や天高し
稜線の幾重にもかすむ伊予三島
柿睨み君を睨みし俺の物
座布団に居座り困る竃猫
アヴェマリア語るヴィオロンクリスマス
麒麟草枯れて我より高かりき